HP用ブログ
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
真っ暗で足が踏み出せなかった。
そのまま暫く止まっていたけれど、
目が暗がりに慣れるまでは待っていられないから、
ソロソロと、壁を伝って前へ進むことにした。
周りからはいかにも、って感じの、雰囲気満載の音楽が流れてくるし、
いつ何が起きるか分からない、何が飛び出すか分からない、
そんな空間にいるんだ、って思ったら、のどがカラカラになった。
慌てて、ツバを飲み下そうとしたけれど、緊張のせいで上手くツバも出ない。
ようやく暗闇に目が慣れたのは、かなり歩いた後だったけれど、
ココまではなんとか、ビックリするようなことは起こってない。
これからなんだ。
そう思って引き返したくなったけれど、
ふと横を見たときにキミの横顔がぼんやり闇に浮かび上がってた。
キミもさっきから小さな音がする度、オレと同じように方をこわばらせて、
それでも前に進んでいた。
「怖くない、怖くなんか…ない…大丈夫…大丈夫…」
小さく、キミが呟いた言葉は、そのまま暗闇に溶けていった。
言葉が少しだけ震えていて、…何だかおまじないにしろ、思い込みにしろ、
あんまり効果がなさそうで、やっぱり女の子なんだな、可愛いなぁと思った。
(でもきっと同じことオレがしてたら、もっと言葉は震えてた気が、する)
「あ、のさ…その、え、っと…」
「ひゃぁあ!?な、何、なに、かな…!?」
思いつきで声をかけたら、ビックリしたみたいで、
キミは今日一番、肩を跳ね上げていて、悪いことしちゃったかもしれない。
だけど、伝えたいことは伝えて、と前にキミが言ってたことを思い出して、
もう一回、勇気を振り絞ってキミへ言葉を紡ぐ。
「オレ、がんば、るよ!だ、から、一緒にがんば、ろォ…!」
言う間、ギュ、とつぶっていた目をゆっくり開くと、
目をまん丸にしたキミの顔が見えて、
やっぱり余計なお世話だったかも、とオレは目を逸らしたくなる。
でも逸らす直前。
ほんの一瞬だけれど、キミの顔が綻んだのが見えた。
いつもみたいに笑ってくれたんだ、って思ったら、キミの顔が見たくなって、
逸らしかけた目をもう一度キミに向ける。
「ありがと!じゃぁ、一緒にがんばろ!」
最上級の笑顔を見せてくれたキミはと言うと、
オレのほうにピッと手を伸ばしてくれてた。
恐る恐るキミの手に自分の手を重ねると、
そのままキミは嬉しそうに笑ってオレの手を握る。
それだけで、ココが今まで怖かったのが嘘みたいな気になるんだから、
どうもオレの頭の中はすごく現金にできているな、と思ったけれど、
キミの小さな手も震えてなんていなくて、
多分さっきまで冷たかったはずの手は、徐々にあったかくなってきている。
じんわり、あったかさがオレのほうに伝わってきて、
君からもらったあったかさで、オレの手もあったかくなって。
だから、重ねたまま、握られたままだった手を、今度はオレからも握り返した。
冷たかったお互いの手があったまったら、
こんな暗がりとはもうおさらば、外はすぐそこ。
三橋あたりにしておきたい、お化け屋敷デートちっくなもの。
ときメモGS2やってたら、書きたくなった。
そのまま暫く止まっていたけれど、
目が暗がりに慣れるまでは待っていられないから、
ソロソロと、壁を伝って前へ進むことにした。
周りからはいかにも、って感じの、雰囲気満載の音楽が流れてくるし、
いつ何が起きるか分からない、何が飛び出すか分からない、
そんな空間にいるんだ、って思ったら、のどがカラカラになった。
慌てて、ツバを飲み下そうとしたけれど、緊張のせいで上手くツバも出ない。
ようやく暗闇に目が慣れたのは、かなり歩いた後だったけれど、
ココまではなんとか、ビックリするようなことは起こってない。
これからなんだ。
そう思って引き返したくなったけれど、
ふと横を見たときにキミの横顔がぼんやり闇に浮かび上がってた。
キミもさっきから小さな音がする度、オレと同じように方をこわばらせて、
それでも前に進んでいた。
「怖くない、怖くなんか…ない…大丈夫…大丈夫…」
小さく、キミが呟いた言葉は、そのまま暗闇に溶けていった。
言葉が少しだけ震えていて、…何だかおまじないにしろ、思い込みにしろ、
あんまり効果がなさそうで、やっぱり女の子なんだな、可愛いなぁと思った。
(でもきっと同じことオレがしてたら、もっと言葉は震えてた気が、する)
「あ、のさ…その、え、っと…」
「ひゃぁあ!?な、何、なに、かな…!?」
思いつきで声をかけたら、ビックリしたみたいで、
キミは今日一番、肩を跳ね上げていて、悪いことしちゃったかもしれない。
だけど、伝えたいことは伝えて、と前にキミが言ってたことを思い出して、
もう一回、勇気を振り絞ってキミへ言葉を紡ぐ。
「オレ、がんば、るよ!だ、から、一緒にがんば、ろォ…!」
言う間、ギュ、とつぶっていた目をゆっくり開くと、
目をまん丸にしたキミの顔が見えて、
やっぱり余計なお世話だったかも、とオレは目を逸らしたくなる。
でも逸らす直前。
ほんの一瞬だけれど、キミの顔が綻んだのが見えた。
いつもみたいに笑ってくれたんだ、って思ったら、キミの顔が見たくなって、
逸らしかけた目をもう一度キミに向ける。
「ありがと!じゃぁ、一緒にがんばろ!」
最上級の笑顔を見せてくれたキミはと言うと、
オレのほうにピッと手を伸ばしてくれてた。
恐る恐るキミの手に自分の手を重ねると、
そのままキミは嬉しそうに笑ってオレの手を握る。
それだけで、ココが今まで怖かったのが嘘みたいな気になるんだから、
どうもオレの頭の中はすごく現金にできているな、と思ったけれど、
キミの小さな手も震えてなんていなくて、
多分さっきまで冷たかったはずの手は、徐々にあったかくなってきている。
じんわり、あったかさがオレのほうに伝わってきて、
君からもらったあったかさで、オレの手もあったかくなって。
だから、重ねたまま、握られたままだった手を、今度はオレからも握り返した。
冷たかったお互いの手があったまったら、
こんな暗がりとはもうおさらば、外はすぐそこ。
ときメモGS2やってたら、書きたくなった。
PR
この記事にコメントする